佐竹龍蔵 Ryuzo Satake
個展「水辺を歩く/人間の森」
2024年2月24日(土) - 3月16日(土)
開廊時間:13:00-19:00
閉廊日:日曜日
この度YOD Galleryでは、佐竹龍蔵 個展「水辺を歩く/人間の森」 を開催いたします。
佐竹龍蔵の作品は、近くで見ると四角形の点の集合に見えるが、遠くから眺めると像が浮かび上がってくるような感覚を覚えます。これは平筆で四角形の色面を塗り重ねる佐竹特有の点描法と、岩絵具の粒子の粗さによるものです。粒子と粒子の隙間から下の色が透けているように感じ、色彩の濃淡と奥行きを感じることができます。
弊廊での個展は3度目の開催となります。2013年の個展「だれかのこども」ではそれまで自画像や同世代の青年像を中心に描いてきた佐竹が「こども」に焦点を移したことが新鮮で、描かれるものは特定の偶像や存在とは結びつかず、喜怒哀楽や身体感も鑑賞者の解釈に委ねられていました。 2016年の個展「ちいさなものたち」では風神雷神や龍など、日本の古典や伝承に現れる想像上の存在を題材とし、「だれでもない」存在から特定の存在を描きました。
本展「水辺を歩く / 人間の森」では、佐竹がこれまでの制作活動で表現してきた、様々な土地の伝承や実体験を描いた作品と、人物画の集大成を発表します。「水辺を歩く」では川や海で見聞きした妖怪、戦争、災害や幼い日に見た夢などを描き、作品の由来となった出来事や物語も一緒に展示します。「人間の森」では2020年から2023年の間に描いた人物画を一堂に展示し、今まで様々な視点や角度から描いてきた「他者」を、本展では多様な個の集まりとして表現します。
2024年2月24日(土)は佐竹龍蔵が在廊いたします。
ぜひこの機会にご高覧ください。