新津保建秀×北川一成
「ヒント日展ー見えない視線」
会 期:2008年12月23日(火)~2009年2月7日(土)
開場時間:11:00-19:00 閉廊日:12月31日(水)~1月2日(金)
会 場
Gallery & Shop "DO" (CLASKA 3F)
152-0001 東京都目黒区中央町1-3-18 TEL 03-3719-8124
http://www.claska.com/gallery/
共 催:YOD Gallery
協 力:株式会社エーゼット企画/株式会社角川書店/
株式会社ダイム/吉川紙商事株式会社/KiKi inc./
NK SEMITRANSPARENT DESIGN/GRAPH
このたび東京・目黒通りにある著名なデザインホテル「HOTEL CLASKA」のギャラリースペースにて、YOD Gallery共催により、12月23日より「ヒント日 展 見えない視線」を開催いたします。
「ヒント日」は、GRAPHのヘッドデザイナー北川一成と写真家新津保建秀のアートユニットとして、2007年に結成されました。昨年に「落狂楽笑 LUCKY LUCK SHOW」(21_21 DESIGN SIGHT・東京)で発表したユニットとしての作品群が反響を呼び、さらにその進化形として、今年に大阪・YOD Galleryにて「ヒント日 展 ―Dignity and Beauty―」が開催されました。
YOD Galleryでの展覧会では、関西の印刷関連企業のご協力により最大3mの大型キャンバスに高画質のインクジェット印刷を施し、その後透明のメディウムで表面に加筆を施す作品を発表いたしました。これらの作品はまるで全てを手描きで制作されたような質感を産みだし、近年見られるハイパーリアリズムの絵画をほうふつとさせるものとなりました。この職人技ともいえる特殊な印刷の技術を用いた平面作品の新表現は、この展覧会によって新しい美術表現のスタイルの一つとして確立いたしました。
当展はYOD Galleryにて発表された作品に加え、乙一氏原作の小説『GOTH』を主題にした新作も交えた約20点をご紹介いたします。当展の会期に先立ち、書き下ろし小説×ヴィジュアルブック『GOTH モリノヨル』が12月17日に発売され、また映画劇場版『GOTH』も12月20日に公開されます。その書籍のヴィジュアルカットを新津保が、また書籍の装丁を北川が担当したことがご縁となり、当展での作品化の実現へと向かいました。『GOTH』のテーマ性とヒント日のコンセプトが交わる世界観が、ヒント日の新たな作品シリーズとして発表されます。『GOTH』が掘り起こす「死」が介在する生々しい現実、そして「ヒント日」が映し出す日常にありふれたもの。知覚を超えた「見えない視線」を研ぎ澄ますことによって、これらの本質は露わになっていくのです。
新しい美術の表現媒体と共に、ヒント日と『GOTH』の独特な世界観のコラボレーションを体感していただければと思います。ぜひこの機会にご高覧賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。