関根 伸夫(Nobuo Sekine)
「関根伸夫展 空相 – 皮膚」
2024年9月7日(土) - 12月28日(土)
会場:YOD Gallery(東京・天王洲)
東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA ART COMPLEX Ⅱ 3F
開廊時間:12:00-19:00
閉廊日:日・月
この度、YOD Galleryは東京・天王洲、TERRADA ART COMPLEXにて新しいスペースをオープンいたします。国内外で活躍するアートギャラリーが多数集積しており、日本最大級のギャラリーコンプレックス TERRADA ART COMPLEX IIの3階となります。
YOD Galleryは2008年に大阪にて設立し、これまで作家と共に新たな価値観・表現を国内外へ積極的に発信してまいりました。それらに加えて、2020年にYOD Editions(大阪)、2022年にYOD TOKYO(東京・表参道)の新スペースをオープンし、ジャンルを問わずに様々な展覧会を開催し、世界に向けて次世代文化の発信地として機能していけるよう、活動を行っております。
YOD Gallery(東京店)は、16年間活動し続けてきたYOD Galleryの精神を継続し、芸術史を踏まえつつも「今」を見直し、また、伝統から実験的まで、独自の芸術観を持った作家・作品を見いだした展示を紹介していまいります。
今回、オープニングを飾る記念すべき展覧会は、“関根伸夫展 空相 – 皮膚”となります。
関根伸夫(1942-2019)は1968年に多摩美術大学大学院油絵研究科修了後、1960年代から1970年代に美術界を席巻した「もの派」ムーブメントの代表的作家として活動。特に、1968年の第一回須磨離宮公園現代彫刻展での「位相−大地」は、「もの派」の原点として位置づけられ、戦後日本美術の記念碑的作品と称されています。1970年には、世界三大ビエンナーレの一つであるヴェネチア・ビエンナーレの日本代表アーティストとなり、さらにその名を轟かせました。ロサンゼルスに拠点を移した以降も、2019年に逝去するまで、精力的に作品制作を続けました。今展で展示される作品群は、関根がロザンゼルスで最晩年に取り組んだ作品です。
関根の制作では常に東洋の伝統的心性を反映しつつ、周囲の環境・空間への敬意を表しています。YOD Gallery東京店が位置するエリアは東京都品川区にあり、ここは旧来の陸地と新興の埋立地からなっており、その上に立つ倉庫だったギャラリー空間に関根の作品群を置くことで、また新たな意味が生まれるのではと考えられます。
本展では、”空想 – 皮膚”シリーズ作品と、制作過程のドローイングなどおよそ30点におよぶ関根の作品が展示されます。ぜひこの機会にご高覧ください。