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谷田一郎 Ichiro Tanida

個展「結界から蓮華へ 」

2024年9月14日(土) - 10月5日(土)

開廊時間:13:00-19:00

閉廊日:日曜日

この度YOD Galleryでは、谷田一郎 個展「結界から蓮華へ / KEKKAI to RENGE」 を開催いたします。​

 

谷田は、1980年代後半より幅広いクリエイター分野で活躍の場を広げ、1994年にCGと音楽をリンクさせた CD-ROM作品 「UNDERGROUND A to Z : SO OUT」で独自の世界観を表現し注目を浴びます。その後、CG制作の経験を生かして制作したCM 「ラフォーレ・グランバザール」シリーズを皮切りにCMディレクターとして年間30本以上のCM演出を担当。2018年からは映像作家VJ TECHNOVAとしても活動し、2022年Akio Nagasawa Galleryより現代美術家としてデビューしました。

作家は自身でデザインしたオリジナルの書体「南無阿明朝体」を用い、そこに色を塗り重ねることで抽象画へと昇華させます。1 つのキャンバスの中でデザインが芸術へと変化していくのは、作家の複雑なキャリアが縁起し作品の中に組み込まれていく様子を体現していると捉えることができます。作品の中では、色が生み出される行為と「消す行為」が同時的に行われます。抽象化 されていく南無阿弥陀仏は、彼の人生を取り巻く生と死への関心、芸術に対する底知れぬ欲望を内包しています。それによって 誕生する作品は、谷田の画家としての輪廻転生を意味していると言えるでしょう。最終的に絵画として浮かび上がる鮮やかな色 層と奥行きによって生まれる新たな空間は、生命の持つエネルギッシュで鮮烈な印象を鑑賞者に与えます。

今展では、Akio Nagasawa Gallery Aoyamaにて 2022 年に行われた初個展「グラフィティ仏陀」において展示された、谷田が現 代美術家になる契機と言える作品「結界」、また翌年 2023 年の個展で展示された「蓮華」の作品を 2 つのスペースに展示しま す。グラフィックデザイナー、CG アーティスト、CM ディレクター、映像作家等様々なクリエイティブの分野で活躍しながら、谷田 が向き合ってきた「芸術」について再考します。
 

2024年9月14日(土)は谷田一郎​が在廊いたします。

この機会に是非ご高覧ください。


 

作家ステートメント

2022年に行われた初個展「Graffiti Buddha(結界)」と2023年「蓮華」の作品を2つの部屋に展示します。
Room 1
「結界」 キャンバス内に張り巡らされている結界を取り除き、新たに張り直した作品。絵を描くのではなく絵を消すことで作品が完成する。描くことは次に繋がるための行為であり消した部分が絵として存在します。一連の流れは「諸法無我」や「縁起」を連想させ ます。
Room 2
「蓮華」 蓮華座上に抽象化された六字名号(南無阿弥陀佛)が現れ瞬時に本尊に変化する様をイメージしています。自分なりの観想念仏の第一歩目になります。
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私の制作の核となるテーマの一つに「縁起」があります。縁起とは因縁生起の略で「全ての存在は相互の関わりの中で生じるものであって単独で存在するものは無い」という意味です。例えれば「種をまかなければ花は咲かず土や水や日光も必要で物事 はそれ自体では存在しない」あらゆる物事は因果関係で成り立っています。

前職のグラフィックデザイナー、CGアーティスト、CMディレクター、映像作家の活動を合わせると40年程になりますが、今までの全ての行いは繋がっていると考えるに至りました。「結界」から「蓮華」へと続く道が更なる過去と未来に繋げられますように。

 

谷田一郎



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